Quantcast
Channel: 腱鞘炎(ジストニア)日記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 937

60年代の知られざる名工??かも知れない「吉新 博」

$
0
0
「吉新 博」と言う名前のギター製作家の事を誰か知っていますか?
私が知っているのは40年代~70年代に山形でギターを作っていた事位です。

日本のギター製作家で、知られざる名工がいたら知りたい!!

そんな事を思って色々と調べてみています。

40年代~70年代に製作していた人で、中出門下や河野門下以外、量産ギター関係者以外、現在も本人又は親族の工房が続いていない人で、ほとんど知られていない製作家。
そんな条件で探してみてヒットしたのが、「吉新 博」という名前です。
過去に「H.Yoshiara」ラベルのギターが何回かヤフオクに出品されています。
アメリカで70万円位で売られていたりもします。
音は良いとの評判です。

まあアメリカ人は春日楽器で作られたベニヤのギターに名器のラベルを貼って高価で取引されていたりしますので、70万円で販売されていても驚きません。


ちょっと興味が沸いてきたので、ヤフオクで安いのを落札してみました。



ラベルは「H.Yoshiara」では無く、漢字で「吉新 博」ラベルです。
1967年製。




表面板はスプルースで裏・側板はローズウッド
弦長は655mm


今日届いたのですが、とっても残念な事に、、、




表面板が割れて剥がれた状態で到着です。
出品者のオークション代行業者が駄目な養生しかしていなかったので、配送中に乱雑に扱われて破損した様子です。
横浜の〇マト運輸は本当に酷いからねえ。
ギターを配送するのに〇マトは使っちゃいかん!!!!


こんな状態ですが、マスキングテープで「剥がれ・割れ」を仮止めした状態で音を出してみました。


ムッチャ良いギターだあああああああああ!!!


ちょっとビックリです。

割れをマスキングテープで止めただけですので、当然ですが音の密度はそれほど高くは無いです。
音色が60年代の名器、例えばアグアドとかハウザー2世とかフレタとかに匹敵するとはさすがに言いません。

それでも十分な音量があり、音のクオリティも実用に充分なレベル。
特筆すべきは心地良い反応と美しい響きです。

60年代日本で、こんなにもクオリティの高いギターが作られていたのは知りませんでした。
そしてこんなギターを作っていた「吉新 博」と言う製作家が、無名で現代では忘れ去られた存在なのも驚きです。
どうして無名だったんだろう????


さて、酷い破損をしてしまっている「吉新 博」ギターですが、出品者のオークション代行業者へはクレームを入れて対応をお願いしています。
どんな対応をしてもらえるのやら、、、、


Viewing all articles
Browse latest Browse all 937

Trending Articles