私の脳は正常だあ!!!
死んだ後に脳味噌を取り出されてホルマリン漬けにされて「あびのーまる」などとラベルを貼られる事など決してない。
最近思っている事。
ギターを弾く時に起こる指のトラブルを何でもかんでも全て「ジストニア」で「脳の故障が原因」としてしまうのは危険だと思う。
私はジストニアではありません。
と本人は思っていました。
当然ですが腱鞘炎でもありません。
ブログのタイトルが「腱鞘炎日記」なのは何故?
このブログを始めた2004年当時はギター弾きの指のトラブルを正確に表す名称が無かったのです。
一般的に演奏家の手指障害は総称して腱鞘炎と呼ばれる事も多かったのです。
「使いすぎ症候群日記」だと何となくいやなのです。
腱鞘炎では無いのは分かっているけど今さらブログ名を変えるのもどうかなあと思ったりしています。
なので「腱鞘炎日記」なのです。
話は元に戻ってジストニアのお話です。
ジストニアって何なのか?
このHPの説明が一番正確で分かりやすいのではと思います。
NPO法人ジストニア友の会
脳や神経系統の何らかの障害により、持続的または不随意的に筋肉が収縮したり固くなったりする難治性の疾患。
つまりギターを弾こうとすると右指が巻き込んで弾けなくなるのは脳味噌の障害が原因なのです。
そうか、、、私は頭が故障していたのか、、、、
否定は出来ない。
でもねえ、、、
脳の障害がすべての原因とすると納得出来ない事があります。
練習を続けて筋肉の疲労が溜まってくると指の巻き込みは悪化します。
接骨院でマッサージ+電気治療をしてもらって固まってしまった筋肉をほぐしてもらうと症状が改善します。
これって脳が原因なんじゃなくて筋肉疲労が原因なんじゃあ無いの????
だいたいどこのHP見ても治療方法に「鍼」が効果あるなんて書かれているしねえ。
これって頭に電気針刺すって事では無いですよねえ?
ここで驚いてしまう様なジストニアの説明が書いてあるHPを見つけてしまいました。
ジストニアとは
「ジストニアという病気は、筋肉の緊張の異常によって様々な不随意運動や肢位、姿勢の異常が生じる状態をいいます。」
つまりジストニアと言う病名は「脳や神経系統の障害が原因」だけでは無く、原因を問わずその症状が出ている状態を言うって事です。
「筋緊張を調節している大脳基底核という部分の働きの異常によっておこると考えられている」だけであって、筋肉の故障が原因でもジストニアと言って良いって事です。
ほんまかいな????
そうだとするとジストニアの症状は指の巻き込み等同じであっても、原因は人によって脳であったり神経であったり筋肉であったりと違うって事になります。
例えば脳の障害ってほど大げさな物で無くて「悪い癖」や「条件反射」みたいな場合もあるだろうと思います。
それならば私はジストニアですなあ。
ギター弾きの「手指障害」ですが、未だに「原因はさまざまである」って事を理解出来ない困った人達がいます。
彼らはかならずこう発言します。
原因は「弾き方が正しく無い」からで自分の「言う通りにすれば弾ける様になる」との事です。
困るよなあこう言う人たちは。
それがギター教室の先生だったりするとさらに悪い。
指のトラブル解消をうたって「レッスン料一括前払い」なんて教室も昔はあったっけ。
そして困るのはその「正しい弾き方」がある程度効果が出ちゃうって事なんですよねえ。
中にはその指導で元通りに弾ける人もいるかもしれません。
いったいこの人達は何百人のジストニアの症状を持つ人を指導してその全てを完治させたというのでしょうか?
途中で見切りをつけて指導を受けるのを辞めた人はいないのでしょうか?
まさか指導して完治した人が100人以下って事は無いでしょうねえ。
それだと例が少なすぎて「私の言う通りにすれば弾ける様になる」などとは言えないでしょうからねえ。
「弾き方」以外にも根本的な原因があれば効果が出ても弾ける様になる訳ではないのです。
筋肉にトラブルがあって指の巻き込みが起きれば「理想的な弾き方」を維持出来なくなる。
無理な弾き方が癖になる。
無理な弾き方をするから筋肉のトラブルが悪化する。
さらに脳や神経系統に故障があればますます無理な弾き方になる。
悪循環です。
「正しい弾き方」だけでは治らないし「筋肉のトラブル」を治療しただけでも治らない。
もう一つ「筋収縮の条件反射」のスイッチが入らない様にしないと治らない。
これらの原因が複雑に絡み合ってるからどれか一つだけ頑張って解消しようとしてもダメなのです。
だから治す方法も良く分らないし時間も掛る。
久しぶりに真面目に指のトラブルの事を書いてしまった、、、、、