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Channel: 腱鞘炎(ジストニア)日記
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ペルフーモ1843を再び聞く

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ギターとマンドリンのデュオDuo AlsterのCD発売記念リサイタルを聞いて来ました。
以前も書きましたがDuo Alsterのコンサートは、西洋古典音楽の楽しさ・美しさを存分に楽しめる演奏を聞けます。特に今回は、会場が古い時代の楽器にぴったりな響きのルーテル市ヶ谷です。Duo Alsterの美しい音楽を堪能出来ました。

今回も貴重な19世紀スパニッシュギターのペルフォーモ1843年を使用した演奏もソロで聞けました。
この時代のスパニッシュギターを弾いた事のある人は分かると思いますが、フランスやイタリア、イギリス等の19世紀ギターとはまったく別のカテゴリーの楽器です。
線の細い繊細な高音と重厚な低音の響き。ラコートやパノルモの様にサスティーンの長い音がポンポンと飛びだしてくる様な弾きやすさはまったくありません。音色も甘さが無く純度の高い引き締まった美しい音。
コンサートではペルフォーモを使用して、槐先生のソロでタレガの小品が演奏されました。音楽が美しい!!!

この貴重で素晴らしいコンサートですが、会場にはギター関係者はほとんどいなかったのでは?マンドリンの愛好家の方達がほとんどだった様な気がします。
もったいない!!!!


CDも購入ペルフォーモを使用しての演奏も入っています。生音の美しさには及びません(こちらの再生機器の問題も大きいです)が、ラグリマやオレムスの様に充分に響きを聞ける曲では、ペルフォーモの美しさを楽しめます。
逆に生演奏では気になってしまった水原ラコートの新しく甘すぎる音色が、CDでの録音ではうまく緩和して1769年に作られたヴィナッチャの熟成された音とうまく溶け合っていて楽しめます。
気持ち良くクラシック(西洋古典)音楽を楽しめるDuo Alsterの演奏!!これからもコンサートがあれば、聞きに行きたい演奏家です。

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