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Channel: 腱鞘炎(ジストニア)日記
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エンリケ・サンフェリュー・ジュニアとミゲル・シンプリシオ

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エンリケ・サンフェリューの事を少し調べてみています。

エンリケ・ガルシアの外弟子です。
オールドスパニッシュのバルセロナ派です。
でもシンプリシオと比べると極端に人気が無いのです。
過去に1台だけ弾いた事がありますが、シンプリシオ程には魅力的な音色では無かった記憶があります。
やや素朴なオールドスパニッシュでした。

経歴もあまり詳しくは分かりません。

1882年にスペインのバレンシアで生まれた事。
フアン・エストルックの工房で働きながら、エンリケ・ガルシアに教えを受けていた事。
バルセロナでギターを作っていた事
バリオス・マンゴレや当時の最高峰のソプラノ歌手(名前忘れた)が所有していた事。
古賀政男記念館に1台飾ってある事。

それだけです。
いつ死んだのかも分かりません。

エンリケ・サンフェリューの1935年のラベル




1939年のラベル




1939年のラベルには「Junior」の文字があります。
息子が作ったギターって事でしょう。

1936年から1938年のラベルは確認出来ませんでした。
エンリケ・サンフェリューは1935年から1939年のうちに死亡し、それまで一緒にギターを作っていた息子が工房を引き継いだって事なんでしょうねえ。



Enrique Sanfeliu Junior 1939 - beautiful classical guitar


エンリケ・サンフェリュー・ジュニアなんて今まで存在も知りませんでした。
当然ですが、「Junior」の文字が入っているギターの方が値段が安い。
お父さんの半額以下です。
お父さんのラベル時代も息子も一緒に作っていたはずなので、楽器の品質はあまり変わらないのでは?



もう一人バルセロナに未知の製作家.がいました。

ミゲル・シンプリシオ

Miguel Simplicio 1963 - successor of Francisco Simplicio


なんとフランシスコ・シンプリシオの甥っ子です。
シンプリシオの弟子で工房で一緒にギターを作ってた人です。
フランシスコ・シンプリシオ・ラベルのミゲル・シンプリシオなんてギターが実際に存在しています。
そしてシンプリシオの死後に工房を引き継いだらしいです。
なのにその名をほとんど知られていない。
私も知らなかった。
でこの人のギターもシンプリシオに比べて安いのです。
1/4以下です。
60年代のギターなのでオールドスパニッシュとは言えませんが、正真正銘のシンプリシオの後継者のギター
なかなか魅力的です。


もうすぐ一度死んで生き返って来てから2年が経ちます。
2年間頑張って動いている私の心臓への感謝のプレゼントにどちらかのギターを買っちゃおうかなあ??
心臓も喜ぶ事でしょう(←そんな訳ないか)

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