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Channel: 腱鞘炎(ジストニア)日記
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1年間生き延びた自分へのお祝いです。

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私は1年前に一度死んで、そして生き返りました。

詳しくはこちら
   ↓
「人生お初の!!!」

そんな訳で1年間生き延びる事が出来ました。
本当に良かったぁ!!!!

少ない心筋で(←かなり壊死しているらしい)頑張って動き続けている心臓へ感謝のプレゼント!!!
ギターを買ってあげましょう!!!

う~~~みゅうう。
心臓はギターもらっても別に嬉しく無いだろうなあ、、、

それでは「1年間生き延びた自分へのお祝い」って事でギターを買っちゃいましょう。
ギターを減らしている最中だった気もしますが、、、、
気のせいでしょう。

1年前の退院直後にリハビリ用ギターを探している時に試奏して凄く良かったあのギターをさっそく試奏してきました。



黒い!!!
表面板がむっちゃ黒い!!!!

川田一高さんのPresti-95-LP

結局私は川田さんのギターが好きなんですよねえ。
最後に1台、川田さんのグレードの高いモデルを買いたいって数年前から思っていました。
年齢的にも肉体的にも、今回が最後の1台(←新作のギターを手に入れるには)になります。


1年ぶりに試奏した川田プレスティですが、前回試奏した時は、魅力に満ちたギターだけど弾きこなすのはかなり厄介って印象でした。
今回弾いてみたら、驚くほど反応が良くなって凄く弾きやすいギターに変化していました。
6弦の開放弦を弾いた瞬間に大音量の重低音がグオーって鳴って、しかもそのまま減衰せずに鳴り続けます。
一瞬で心奪われました。

高音も柔らかさと強靱さを併せ持った魅力的な音です。

そのまま購入決定です。

試奏した翌日にギターの代金を振り込んで、5日後にお持ち帰りです。



シリアルNo.は1635
凄いなあ川田さんって、、、
去年の段階で、たった一人でこつこつと1635台もギターを作っています。
このまま作り続ければ、生涯製作本数は2000本を超えてしまいそうです。




表面板はレッドウッド(セコイア)
奥にある杉のSKW-45がスプルースに見えちゃう位に黒いです。
川田さんにメッセージで教えていただきましたが、「30年以上寝かせた材で、幅20cmに木目が300以上あり、両手で曲げようとしてもびくともしない強靱な剛性を持った木」との事です。
そのため音質は杉よりも引き締まった音で、スプルースよりも重たい音です。
深くほの暗い魅力ある音色です。





裏板は迫力ある見た目のハカランダ
側板はハカランダにメープルを内張りした合板
私は「ハカランダよりもローズが良い」派ですが、川田さんのギターに関しては「ローズ、ハカランダ、ココボロ、シャムガキにはそれぞれ良さがある」派に変わります。

ギターの重量は2.84kg位あります。
持っているギターの中では最重量です。





ヘッドのデザインが中々良いです。
カリンバール材のラインとヘッド上部に配された白蝶貝のインレイが格好良い!!





糸巻きは普通にゴトーですが、つまみは川田さん自作のカリンバール
それだけでゴトーなのに「残念感」の無い見た目になっています。
使い心地はゴトーなのでまったく問題無く良い感じです。


さて、自分の所有物にして家に持ち帰って思いっきり弾いてみたら、、、

???????

このギターはモンスターだあああああ!!!

大音量でドカンドカン鳴りまくります。
制御出来ないし弾くのに体力を使って大変です。
でも楽し過ぎるぅ!!!

このギターに感触が似ている???



20数年前に壊れた指でも弾けるギターを探してたどり着いた川田さんの初期のワッフルバー
ブレーシングは当然ワッフル
裏板は羽目板状の2重構造
ピンブリッジ
爆発的な音量と豊かな響きの特別なギターです。


一瞬、「プレスティってニューコンセプトギターなの???」って思っいましたが、、、
一日弾き込んで鳴りが良くなったら、落ち着いてきて弾きやすいギターになりました。
三日目の今日は太く優しく心地よい音が出始めています。


それにしてもプレスティってブーシェモデルだったはず??
ブーシェにしては音量が凄い!!
重量も2.84kgはブーシェモデルにしても重すぎます。

プレスティはブーシェモデルで無く、川田さんオリジナルの構造なのかも?

川田さんに教えてもらいました。
プレスティは故稲垣さんとの対話で「トーレスタイプのブーシェの高音にオリジナルブーシェの低音を持ったギターがあれば最高」との言葉を受け制作したモデル。
稲垣さんへのオマージュなギターで、ブーシェの内部構造をベースにした川田さんのオリジナルな構造です。
川田さんに表面板の写真を送ってもらいましたが、6本バスバー+駒下トラベルスバーでした。
力木の形状はかなり凝っていて色々と削り出して整形されています。

これが上から下までどの音も良く鳴って、サスティーンの長い重低音と太く力強い高音を両立させる秘密だったのですねえ。
しかも他のギターとは別次元の弾きやすさで、今まで弾けなかった曲が川田プレスティでは弾けてしまいます。

毎日変化しつづける川田プレスティですが、このまま弾き込んで5年、10年そして20年と経ったらどんなギターに成長するのか楽しみです。
それまでは私も生き延びていかないとね!!!



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