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Channel: 腱鞘炎(ジストニア)日記
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ブスキエルの後に来た物

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そんな訳で(←どんな訳だ???)、ブスキエルの後にも1台ギターがやって来ています。

タッキを手放したんだから、ブスキエル1台じゃあ満足出来ません!!!(←きっぱり!!!)

イタリア→スペインときて今度は南アフリカ?です。
あれ???もしかしてスイスかな???









南アフリカとスイスで古楽器を作っていたヤコブ・ファン・デ・ゲーストの1964年製作のギターです。


古楽器の名工の作った60年代のギター
ゲーストはギターをあまり多くは作っていないらしくその存在も知らなかった。。。
もしかしたらもの凄く良いギターなのでは?

古楽器奏者のTさんのHPに売りに出ていて前から興味がありました。
無骨で音の芯の強い60年代らしいギターが1台欲しいって思っていました。
タッキが売ってしまって、簡単に音の出るブスキエルを手に入れて、、、
そしてTさんのスタジオへ試奏に行きました。




ヘッドのデザインは個性的です。
ちょっと無骨で60年代っぽいですね。




ペグは古いライシェル
激渋です。
古いマシンは良いですねえ。
ただし動きは少しガタが来ていて使いやすくは無いかなあ、、、




ブリッジは年代を考えると傷みが少なくて状態が良いです。
デッドストックっぽいです。




裏板は柾目の美しいローズウッド系
最近の私の持論は「ローズウッドだろうがハカランダだろうが柾目の方が反応が素直で弾きやすい」です。
ボディサイズは普通ですが軽い楽器です。

表面板には謎の大量キズがありますが見た目は気にしません。
大事なのは音です。

音を出してみます。

あれ????
まったく鳴らない、、、
まるで丸太に張られた細いロープを弾いているみたいな感触です。

でも弾き込めば良い感じで鳴り出す様な感触があります。
「活き作りにされた石鯛が、断末魔でビクッビクッって動く」時の様な感触が弦を弾く指先に感じられます。
この感触があるギターは意外と早く鳴り出すのです。

1時間くらい弾いていたら少し音が出始めました。
中々良い音です。
低音に迫力を感じます。
高音は柔らかくて透明で強い音です。
良い音です。
もしかして弾き込んで本格的に楽器が鳴り出すと名器に化けるのでは???

お持ち帰り決定です。

家に帰って弦を張り替えて弾いてみたら、、、
まったく鳴らない!!!!
また深い眠りについてしまっていますねえ。
3時間位弾いていたらようやく鳴り始めました。

それから2週間強、一生懸命に弾き込んでいます。
朝は必ず楽器が寝ぼけています。
1時間位で起きてくれます。
それでもまだまだ完全には目覚めていません。
毎日鳴りが変わっています。
最近は美しい響きも出てきています。
名器に化けると信じて弾き込みを続けています。

とりあえずは年明けに山本さんの工房で修理・調整かな?


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